先日、米国の国際教育研究所が発表した報告書で、
2009年〜2010年度に米国の大学に在籍した中国人留学生数は
12万8000人に達し、インドを抜いて1位になりました。
この12万8000人という数字は前年度比で22.9%増!
昨年度まで米国で最も多い留学生の国籍はインド。8年間連続トップ。
世界有数のIT大国に成長したのも、こういった背景があるのでしょう。
ちなみに日本人留学生は5年連続して減少し2万4000人ほど。
中国、インド、韓国、カナダ、台湾、そして日本・・・と続きます。
世界的不況ですが、米国への留学生の数は実は伸びています。
不況だからこそ国際的に活躍できる人材育成に熱心なのかも知れません。
州別では、カリフォルニア州がTOP、次いでニューヨーク州、テキサス州。
もちろん、「留学」すればそれでいいというわけでもありません。
惑星探査機・はやぶさでも分かるように日本の技術力は世界一。
日本にも世界に劣らない素晴らしい大学がたくさんありますから。
小さな島国であるにもかかわらず、トップクラスの経済力を持つ日本。
それはひとえに、戦後のハングリー精神と勤勉さがもたらしたもの。
しかし今、時代は変わりました。
世界が小さくなり、他国との交流なしでは生きていけません。
今は世界を見る意欲が求められています。
最近は、海外に出たがらない若者とか、草食系とか・・・
島国の人間は、生まれながら閉鎖的な面が強いと言われています。
ただ、これから国際的な世界で生きていく若者には特に、
【海外に行く価値は十分にある】ということです。
百聞は一見にしかず・・・
一方で・・・↓ 暗い傾向も。
中国人留学生による≪偽造証書≫問題。
大学に入学する際に提出する必要書類の偽造が急増中。
巧妙に作られたニセの成績証明や語学証明を提出する中国人留学生。
実際にドイツでは、中国人留学生が提出した書類の信憑性を
チェックする正式な機関まで出来ているのです。
フランスでも、偽造証書を買い取る留学生が急増。4年間で数百人。
そして語学能力試験でのカンニング行為がエスカレート。。。
中国のネット上では留学身代わり受験が大繁盛しています。
ここまでして・・・これこそ何の意味もありません。
あまりこういうことが広がると、普通の留学生にも悪影響です。
カンニング防止、偽造見破り、筆跡照合・・・
ムダな労力が掛かります。受け入れる側も大変ですね。